技術士二次試験(口頭試験)の想い出

技術士二次試験
スポンサーリンク

 こんにちは。当ブログを読んで頂いている方はお久しぶりです。仕事や育児、色々なことが重なりなかなかブログ更新する時間が取れなく、前回更新から時間が非常に経過してしまいました。忙しいを理由に行動しないこと、技術士の受験勉強をしているとき何度となく先輩技術士から注意されたことを想い出しました。

 自分がなぜ技術士を取得したいのか改めて考えたところ、やはり技術士として情報発信や後進の育成に取り組みたいというところに落ち着きました。少しづつですが当ブログも続けていく所存ですので皆様よろしくお願いいたします。

 今日のブログ記事は私が技術士二次試験(口頭試験)の受験時の想い出を書きたいと思います。現在令和3年度試験の口頭試験真っ最中ですね。本来は筆記試験の合格発表後に発信するような記事かと思いますが、その点ご容赦ください。

 ※当ブログは令和2年度技術士二次試験に合格した技術士が発信しています。自己紹介にも記載ありますが、私は合格した部門及び科目は技術士(建設部門)施工計画、施工設備及び積算です。

1.口頭試験スケジュール

 私が合格した年の口頭試験のスケジュールは次の通りでした。

 この年は新型コロナウイルスの感染拡大により、例年のスケジュールとは異なっており、筆記試験の発表が1月初旬、口頭試験のスケジュールは2月~3月頃となっておりました。私は2月中旬の日程で全体的にも早い方でした。※建設部門は例年比較的早めのスケジュールのように感じます

 当試験は筆記試験終了から口頭試験までの期間、早い方で約1ヶ月、遅い人で約3ヶ月程度あるため、筆記試験終了から合格発表までの間に事前準備をしておくことを強くお勧めします。

2.口頭試験勉強で苦労したこと

 私が口頭試験勉強を初めて大変だったことは次の5つです。今回紹介する内容としては概略ですが、今後の記事で当内容を深く解説していきたいと考えています。

①プレゼンスキルの過信

⇒私はプレゼンがそこまで嫌いではなく人前で話すことも比較的得意だと思っていました。普通のプレゼンとは違い、如何に端的に問われたことに対して回答するかを求められるため、試験のためのプレゼンテーションという感覚に修正する点が非常に苦労しました。

②暗記力を鍛える

⇒元々暗記力がある人間ではなかったので、この点苦労しました。暗記するというより、何度も何度も問いに対する回答を復唱して、身体で反応するまで頭や身体に覚えこませる訓練が苦労した点です。一人では限界があったため、妻に協力をしてもらい毎日シャッフルな質問に答えるという訓練をして何とか克服しました。

③姿勢、発言の癖

⇒普段はあまり気づかない部分でありますが、姿勢が悪いところや発現の癖を強制するところが非常に苦労しました。もともと背中が丸まっている猫背であったので、自信がなさそうに見えてしまったり、大きくはっきりとした発言がしづらいなどマイナス面が多いです。また、発言の癖としては、「〇〇だと思います」や「えーー」が多いなどです。

④技術士として相応しい業務、高度な技術者としての自信

⇒若い技術者にはこの苦労が多いかもしれません。自分のどの業務が技術士に相応しい部分なのかと自問自答することが多いのではないでしょうか。また、自分は技術士に相応しい技術者なのだろうかという部分も私は自問自答し、負のスパイラルに陥った経験があります。

⑤過去の合格率を意識してしまうプレッシャー

⇒口頭試験の合格率は部門によってまちまちですが非常に高い水準です。また、口頭試験を失敗してしまうと、再度筆記試験から受験しなければなりません。このプレッシャーは、筆記試験に合格するとすぐに襲ってきます。結局、試験終了までこのプレッシャーを解消することはできませんでしたが、プレッシャーとの戦いは非常に苦労しました。

3.口頭試験勉強でやっておいて良かったこと

 苦労した点に付随するところはありますが、私がやっておいてよかったことを共有します。必ずこれをやれば良いという訳ではありません。ご自身の業務状況や勉強の進め方などに起因して良し悪しが出る部分なので、このようなやり方もあるのかという視点でご覧ください。

 ※このセクションについても後日別の記事で詳細に解説しようと考えています

①筆記試験合格発表前から口頭試験の勉強を開始

⇒筆記試験後の疲労感と開放感たっぷりの環境ですぐに口頭試験勉強に着手できる人は少ないかと思います。また、合格の手応えがあるか不明な段階で取り組むことも非常に難しいです。しかし、口頭試験の勉強を開始することは非常に重要です。現在の筆記試験では過去の口頭試験の内容が一部出題されるようになっていますし、何より技術士とはという部分を勉強することが技術士になるために必要不可欠であると実体験からそう思っています。

②口頭模擬試験のビデオ撮影

⇒私は特殊な環境であったため、口頭模擬試験の状況をビデオ撮影してもらえたので可能な勉強方法でありましたが、できる人は必ずやっておいて方が良いです。前述した苦労した点の姿勢や発現の癖が非常に良くわかりますし、自分を客観的に見ることは非常に良いです。対人模擬で撮影できない場合は自宅で家族に試験官をやっていただきながら撮影するなど工夫してやってみてください。

③技術士倫理綱領の暗記

⇒当試験は技術士としての技術力や技術士として資格を与えても問題ないかを図る試験だと私は思います。倫理綱領を読み込み暗記することで、普段の生活から技術士として振る舞おうとするようになります。一見無駄に見えるかもしれませんが、姿勢が非常に重要だと私は考えていますし、なにより試験に役に立った部分が多かったです。

④技術士に合格した自分を想像する

⇒皆さんは技術士の資格が欲しいと思った動機はなんでしょうか?人それぞれ様々な理由があるかと思いますが、技術士を取得することによるメリットは大きいです。プレッシャーに押し潰されそうになったときにも何度もその姿を想像してみてください。私は何度もその姿に救われました。

4.口頭試験を受験される皆様へ

 冒頭でお話したとおり、令和3年度の試験はすでに始まっています。これから受験される方や来年度以降に受験される方へ伝えたいことを発信します。

 技術士二次試験の筆記試験を合格した皆さんはすでに技術力および課題課題能力を有した技術者である証明がされています。あとはご自身が経験した業務がいかに技術士に相応しい業務であったかを発表する場であり、ご自身が技術士としての能力および倫理感を備えているかを先輩技術士にアピールする場です。試験官も同じ技術士として、同じ苦労をしてきた方々です。そんな苦労を分かって、筆記試験に合格してきた方を合格させてあげたいと思う仲間だと思い口頭試験に臨んでください。

 試験勉強をする中で何度となく挫けそうになることもあります。しかし、技術士になることはそれだけ大変であるとともに名誉なことでもあると認識してこの試練に耐えてほしいと思います。技術士になることが技術者としてのスタートであり、あなたが社会に大きく貢献できる資格であることは間違いありません。なんとしても技術士になるという意思のもと試験に臨んでください。そして、技術士になった暁には、同じ技術士として社会貢献や後進の指導に全力で取り組んでいきましょう。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました