また落ちたかもと思っている方へ【技術士二次試験】

技術士二次試験
スポンサーリンク

 皆さまこんにちは。

 前回投稿から数ヶ月も期間があいてしまいましたが、その期間に令和4年度の技術士第二次試験が行われました。ブログから離れておりましたが、講師活動を通して今年度も技術士第二次試験に挑戦する方のサポートを行っておりました。私が携わった方の合格を祈っております。

 さて、今回このようなタイトルで記事を書こうと思ったのはある方の発言がきっかけです。

今年も題意に沿った解答ができなかったな。。。また落ちたかも・・・・

 試験後にこのような発言をしている方、今年も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために、今後どのように行動すべきか、私の経験を元にお話ししたいと思います。今回の話はそのような発言をした方向けとなっておりますので、全く解答できなかった方や筆記試験の合格圏内かもしれないという方向けではないため、その点ご了承ください。

復元論文作成

受験した皆さん復元論文を作成しましたか?

 まずはこれです。復元論文をまだ作成していない方は今からでも必ず作成してください。試験から数週間が経過しており、記憶が薄れているのであれば骨子(記述したタイトルと簡単な内容)だけでも復元を必ずしましょう。なぜ復元論文を作成する必要があるのか、以下に理由をまとめてみます。

①論文を客観的に評価する

⇒試験中は制限時間内に解答しなければならず、そのような状況下で自分がどれほど設問に沿った解答ができているか確認し、次に生かす必要があります。コンピテンシーにもありますが、「評価」は技術士になる上で備えておくべき資質能力です。ご自身の解答をご自身で評価する行為をまずは行いましょう。

②弱点の把握

⇒弱点の洗い出しをしてご自身がこの試験においてどの部分が欠けているかを確認する必要があります。例えば、あるテーマの知識が足りていない、知識はあったが題意に沿った解答ができていない、制限時間内に必要な論述数を書くことできないなどです。この試験はひたすら知識量を増やせば合格できる訳ではありません。知識量、応用能力、コミュニケーション(論述能力)が特に必要になりますので、自分の弱点を確認して最適な勉強をしましょう。

③合格可能性の確認

⇒自分では題意に沿った解答ができていないと思う方が大半ですが、論文を書ききった方は合格の可能性を確認する必要があります。口頭試験の勉強は筆記試験の合格を確認してからは遅いです。また、次のステップに向けた勉強をしていくうえでも筆記試験の勉強を再度始めるか口頭試験の勉強に進むかを決める上でも非常に重要な作業です。

しっかり休養

 復元論文を作成した後はすこし休養をしましょう。勉強のために色々なことを我慢した方は、ご自身のやりたかったことに時間を割きましょう。また、今年度の勉強に際してご家族から協力を頂いた方はまずは家族との時間を持ったり、感謝したりする場を設けましょう。普段から少しづつでも勉強を日常的に行っていた方でも、試験直前の数ヶ月はなにかを犠牲にして勉強に打ち込んだと思います。犠牲にしたものを補填する期間は必ず必要になってきますので、ご自身の環境に合わせてやりたいことをやってみる期間を作りましょう。

ちなみに私はゲーム大好き人間ですので、休養期間はゲーム三昧の日々を送りました

勉強方針の決定(来年度に向けて)

 しっかり休養した後は、次のステップに向けた勉強を開始しましょう。合格する可能性が低かった方は、来年度試験に向けて勉強方針を定めましょう。私が講師活動を通じて感じた合格のために必要となる勉強方針を大きく3つに分けて解説します。ご自身の弱点に合わせて今後の勉強方針の参考にして頂ければ幸いです。

①知識量を増やす

⇒今年度の試験でのテーマに関して書けるネタがなかった方やそもそも解答できる論文数が少ない方はまずは知識量を増やしましょう。国土交通白書や国土交通のHP、技術系情報誌から過去問のテーマに沿った技術的な知識を蓄えましょう。

②題意に沿った解答をする

⇒論文はなんとなく書けるが題意に沿った解答ができない方、知識は十分に蓄えている方は問題を読んで骨子を作成する練習をしましょう。過去問を読んでどんな内容を書くか、タイトルと簡単な内容をまとめたものを何度も作成してみてください。過去問をやり切った方はご自身で各テーマに沿った問題を作って骨子を作成するところまで勉強してみましょう。

③論文を書き切る技術を身に着ける

⇒知識も十分あり、骨子もある程度書ける方は論文を早く書き切る技術を身に着けましょう。論文試験は時間との勝負です。素早く、正確に、わかりやすい論文を書くことが求めらます。時間を図りながら手書きで論文を作成する練習をしましょう。論文作成の時間配分は過去の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

周辺環境の確認・整理

 最後に周辺環境の確認・整理を行いましょう。昨年度の試験前、仕事が忙しくてなかなか勉強できなかった方、家族のことで勉強が進められなかった方、ご自身の周辺環境に起因した様々な理由で勉強できなかった方は沢山いらっしゃると思います。ただし、ここで振り返ってほしいことがあります。

周辺環境は確かに大事ですが、それを理由に勉強できなかったと言う人は責任転嫁ではないでしょうか?

〇仕事が忙しいと言っても寝る時間以外仕事をしてる方はいらっしゃったでしょうか。

〇家族の事情で勉強ができないといっても、ご自身の時間が1分もなかったのでしょうか。

 例外はあるかもしれませんが、そのような人は極少数です。まず、勉強できなかった理由は自分にあると考えてみてください。仕事が忙しくても隙間時間で勉強することはできたのではないだろうか。家族の事情で時間が少なくても移動時間や仕事の昼休みや朝の勤務時間前に勉強できたのではないだろうか。工夫次第で時間の捻出はいくらでもできます。皆さんの目標は技術士になることです。その目標のために第一に自分が出来ることをしてみましょう。自分自身で時間を作れない次の手段として、仕事の配分を周りに協力してもらう、家族の協力を仰いでみるなど、次のステップとして行動してみてください。

さいごに

 今回は、また試験に落ちたかもしれないな・・・という方向けに次のステップに向けたアドバイスという意図で記事を書きました。これらのステップをすべてご自身で完結させることは非常に難しいと思います。そんな時は身近な技術士に頼ったり、お財布と相談してお金を出して講師に頼る等々、先輩技術士を最大限に活用してください。それが一番の近道になります。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました