技術士第一次試験を合格した方へ

技術士二次試験
スポンサーリンク

 こんにちは。令和3年度の技術士第一次試験の合格発表が令和4年2月28日に行われましたね。

合格した方本当におめでとうございます

 今年度の試験は昨年に比べて合格率も低く、難しい試験だったかと思われます。合格した方はまずは自分を褒めて頂き、今後の目標を改めて見直してみてください。不合格だった方も諦めずに来年度の合格を目指して頑張りましょう!

 さて、今回は技術士第一次試験が終了したこのタイミングで技術士第二次試験に向けて合格者の方やすでに技術士二次試験の受験が可能な方向けの記事を書こうと思います。まだ二次試験の受験可能な経験年数が足りない方にも今後役に立つ内容だと思いますので、遠い未来とは思わずに最後までご覧頂ければ幸いです。

1.技術士二次試験の受験に必要な経験年数

 まずは技術士第二次試験の受験資格について見てみましょう。こちらは技術士会のHPに掲載されている内容です。【リンク】技術士会HP⇒令和4年度 技術士第二次試験の実施について

受験資格

技術士補となる資格を有し、次のいずれかに該当する者
(1) 技術士補として技術士を補助したことがある者で、その補助した期間が通算して次に定める期間((2)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(2) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務を行う者(注1)の監督(注2)の下に当該業務に従事した者で、その従事した期間が技術士補となる資格を有した後、通算して次に定める期間((1)の期間を算入することができる。)を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 4年
・総合技術監理部門 7年
(注1)7年を超える業務経験を有し、かつ受験者を適切に監督することができる職務上の地位にある者。
(注2)受験者が技術士となるのに必要な技能を修習することができるよう、指導、助言その他適切な手段により行われるもの。
(3) 科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務に従事した期間が通算して次に定める期間を超える者。
・総合技術監理部門を除く技術部門 7年
・総合技術監理部門 10年(既に総合技術監理部門以外の技術部門について技術士となる資格を有する者にあっては7年)
なお、(1)~(3)のいずれにおいても学校教育法による大学院修士課程(理科系統のものに限る。)若しくは専門職学位課程(理科系統のものに限る。)を修了し、又は博士課程(理科系統のものに限る。)に在学し、若しくは在学していた者にあっては、2年を限度として、当該期間からその在学した期間を減じた期間とする。

技術士第一次試験合格以前から経験年数に含めることができます。よって、第一次試験合格後すぐに第二次試験の受験資格がある方がいらっしゃいますので、ご自身の経歴をもう一度見直してみてください!学生の方や社会人年数の短い方は、技術士の監督の下で業務に従事すれば最短4年で受験できますので、技術士がいる会社を選ぶことも1つのポイントになります。

2.技術士二次試験の概要

 次に試験の概要について見てましょう。技術士第二次試験は第一次試験と大きくことなる試験となっています。試験内容は論文とプレゼンになりますので、苦手意識がある方も非常に多いです。私も論文が非常に苦手でしたが、合格することができましたので諦めないことが重要だと感じています。

 技術士第二次試験は2段階の試験となっています。すでに第一次試験と第二次試験で2段階ですが、第二次試験の中で2段階となっているので全体では3段階の関門を突破する必要がありますね。本当に大変な試験です、、、では具体的な内容を見てみましょう。

 注意:今回紹介する内容は総合監理部門を除く技術部門の試験内容についてです。

①筆記試験

 筆記試験は全体で5時間30分の長丁場な試験となっています。令和元年度の試験から試験制度が変更となり、必須科目が択一式から記述式になりました。現在合計9枚の論文を記述する必要があるため、非常に長丁場な試験となっています。

②口頭試験

 口頭試験は約20分の試験です。申込時に作成した業務経歴および業務経歴の詳細、また筆記試験の内容、適格性等について問われます。

3.技術士二次試験を受験する前に確認して欲しい事

 今回私が技術士二次試験を受験される方にお話ししたい一番重要な内容です。受験される前に次の事項をもう一度確認してみてください。この内容について確認することがまず試験勉強を開始する前に大切であり、これは私が受験開始から合格するまでに感じたことです。最短で合格するためにも必ず確認していただくことをお勧めします。

①技術士を目標にする理由

 あなたが目標とする技術士像はありますか?技術士になってどんなことをしたいか確認してみてください。ご自身が本当に技術士になりたいか今一度確認してみてください。その意思が非常に重要です。

②家族に技術士になること、第二次試験の内容について説明

 技術士第二次試験は長丁場の試験です。ご自身の精神的な面もそうですが、周りの協力も不可欠な要素だと私は考えます。私も実際家族の協力がなければ合格はしていなかったと思うほどです。時間の確保や口頭試験の勉強など家族からの協力は必ず必要になります。

③仕事や私生活の状況

 仕事が忙しいは理由にならないという方もいるかもしれません。しかし、本当に忙しい時はそうではないと私は考えます。無理をして勉強してもご自身の糧にならず、無駄な時間となってしまい、手段が目的に代わってしまうことが良くみられます。まずは、しっかり勉強できるという環境を確保できるのか確認してみましょう。

④記述能力やプレゼン能力

 何度も練習することで書くことやプレゼンは上手になっていきます。ここではご自身の苦手分野や得意分野を事前に把握して、どこにウエイトを持ってくるかを確認して欲しいという意図です。

仕事やプライベートが忙しい方は勉強できる環境が整うまで受験は避けた方が良いと私は思っています。現在は全てが記述試験であり、机に向かって勉強する時間を確保することが非常に重要であることから、その時間を確保することが最重要と考えるからです。環境が整うまではできる時間でコツコツ勉強し、環境が整ってから受験する方針が最適解だと考えています。

4.さいごに

 技術士第二次試験は非常に難関な資格です。昨日、第二次試験の口頭試験合格発表が行われました。合格率は全部門で11.6%で、その中でも建設部門に限っては10.4%となっています。最短で合格するためにもまずはご自身と生活環境を確認してみることがまず第一歩だと私は考えています。

 技術士になることでできるようになることは表面上少ないかもしれませんが、技術士の名称を用いることが他者に与える影響は非常に大きいです。技術士として、社会にどのうようなアプローチで貢献していくか、このビジョンがある方は何年掛かったとしても必ず合格できます。技術士として、技術で社会へ貢献していきましょう。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました