試験まで残りわずかな時間となりました。そわそわしている方や集中力を高めている方、大丈夫かな・・と思っている方、様々かと思います。そんな方々へ、今回は勝手にエールを送りたいと思います。試験を受けるためのモチベーション維持に寄与することを祈りつつ・・・。時間が無い中ではありますが、ご一読頂ければ幸いです。
※今回のエールについては、現時点で技術士資格をお持ちではない方向けの内容になっていますので、複数部門・科目を受験される方はその点ご了承下さい。
技術士(○○部門)をインプット!
技術士二次試験では何が問われているか理解しましょう!!
こちらは、技術士会HPに掲載されている「令和3年度技術士試験合否決定基準」です。筆記試験において、求められているものが問題の種類等のところに書かれていますね。つまり、あなたは技術士に求められる資質能力を有していますか?という問いに答える試験ということです。
技術士二次試験を受験される方々は、既に十分な技術力を有していると考えられます。後は、技術士に求められるコンピテンシーを表現すれば合格できます!ご自身が受験する部門の技術士のつもりになって問題に解答してください。自分の頭に技術士であることをインプットするだけでも、不思議と論文が書けるようになります!
努力は裏切らない。
皆さんはこれまでにどれだけの努力をしてきましたか?
仕事や家庭の都合で忙しかったけど、隙間時間や朝晩の時間を利用して頑張ってきた!!
満足いく勉強はできなかったけど、全く勉強できなかった訳じゃない
でも不安は残るなあ
努力の仕方や量は人それぞれであり、比べるものではありません。ご自身で納得できるまで勉強された方もそうでない方も、全く努力をしてこなかった訳ではないと思います。私はその努力の大きさに関わらず無駄になることはないと考えています。各分野における課題や問題点を抽出し、それに対する複数の解決策を考え、新たに発生するリスクを検討しその解決策を挙げる。この一連のスキルは普段の仕事や生活の中で必要なことであり、試験対策をすることでご自身の力になっています。私自身も技術士の試験対策をする上で、物の見方も変わり、なにより継続的に研鑽する姿勢が身に付きました。試験に向けてされた努力はいろいろな形でよい効果を生みますので、努力は裏切らないと私は考えています。
高い集中力と感覚を研ぎ澄ます。
資格の試験には集中力を研ぎ澄ますことが必要です。その中でも、技術士二次試験は高い質の集中力が求められます。なぜこのように考えるかというと、この試験は本当に時間がありません。経験されたことがある方はご承知だと思いますが、試験時間は非常に長い時間の割にやることが非常に多いです。計画的かつ集中力を高めて解答していかなければ、合格を勝ち取ることは難しいです。
午後の試験は本当に時間がありません。3時間30分の間に6枚の記述が求められます。1枚書き上げるためには、1行1分程度のスピードが求められるため、あまり考えている時間もありません。書き出したら止めることも戻ることも許されないませんので、自分が意図した論文から逸れていってしまうこともあります。読み返してみて、なにかおかしい!と後で気付いてもすでに遅いです。そのため、試験開始前から論文を書くということだけに集中し、感覚を研ぎ澄ましてください。これは筆記試験を突破するために一番重要なことだと経験から感じています。以前の記事で集中力に関する記事を書いていますので目を通していただけると少しは役に立つと思います。
【関連記事】⇒技術士二次試験(論文試験)でゾーンに入る
技術士二次試験は「書く+論理」の机上スポーツです。事前に書くことと論理的に文章をまとめる練習(基礎)を行う必要があります。アスリートになりきって試験を突破しましょう!!
更なる高みへ・・・
皆さんは技術士を取得する動機はなんでしょうか?
また、取得してなにかやりたいことなどはありますか?
私は技術士(建設部門)を取得して若手技術者を育てたいという夢がありました。技術士を持ってなくてもそんなことできるやん?と思う方もいらっしゃると思いますし、実際にやっている方もいらっしゃいます。じゃあなぜ技術士を取得する必要があるか?技術士は国に認められたその部門に関する最高位の技術者である証です。もし、私が教えてもらう側の人間であった場合、私は技術士かそうでないかであれば技術士を選びます。普段から私のことをよく知る人ばかりではなく、初対面の人に教える場面も想定されます。このようにより多くの技術者育成という目標のために、私にとっては技術士が必要でした。
このように、皆さんも技術士を取得したらやりたいことを試験前に今一度確認してみましょう。その夢のための第一歩として試験に臨むことと考えると、俄然やる気が湧いてきます。そのように気持ちを高めて試験に臨むことをお勧めします。
技術士を取得すると劇的に環境が変わる訳でもなく、特殊能力がつくわけでもありません。ただし、技術士としての義務と責務が自分自身を成長させてくれる。そんな資格だと私は認識しています。
さいごに・・・
技術士を取得することで自分の夢に近づくとともに、更なる高み(次のステージ)に進めます。私の経験からこれは間違いありません。私は今後、技術士として自分の分野で技術者育成という観点から社会へ貢献していきます。あなたも技術士になってそれぞれの夢に向かって挑戦し続けませんか?合格した年齢や、合格した年は関係ありません。一緒に技術士として活躍しましょう。私は挑戦する方すべての人を応援します。
自分の力を信じて最後まで走り切りましょう。FIGHT!!
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